小噺帖

極小一次創作。よそで作った三題噺や都々逸の一時的集積所。
極小一次創作。よそで作った三題噺や都々逸の一時的集積所。
愛しむ/お菓子/醜悪

愛しむ/お菓子/醜悪

山奥の叔父は私の牡丹餅に相好を崩し、案の定重箱を狐娘に預けた。彼女はぺこりと一礼して下がり、程なく奥から三匹程が重箱をあさる音。弟妹狐だ、迂闊にも忘れていた。毒餅などやめて本当に良かった。総身に冷や汗で顔を上げると叔父と目が合った。途端、何かが私の中で切れ、どっと涙が堰を切った。
NEW ENTRIES
国境奉行所(04.30)
三題噺(04.29)
俳句(04.07)
三題噺(04.02)
三題噺(03.31)
三題噺(03.28)
三題噺(03.24)
三題噺(完結)(03.23)
菓子三題噺 幕間(03.18)
菓子三題噺6(03.18)
TAGS
お題 もらったお題 三題噺 掌編 短歌 短編 都々逸 俳句 琉歌
ARCHIVES
LINKS
RSS
RSS