刃物/三つ編み/夜は短し | 小噺帖

小噺帖

極小一次創作。よそで作った三題噺や都々逸の一時的集積所。
極小一次創作。よそで作った三題噺や都々逸の一時的集積所。
刃物/三つ編み/夜は短し

刃物/三つ編み/夜は短し

晴天からお下げ髪が長々と下がっていた。引っ張るとカチリと音がして夜になった。仕方なくよじ登った髪は一人の女に繋がっており、彼女が太陽なのだ。その美しさに迷い、地上へさらおうとしたが捕まった。かくて天の火を盗んだ私は、切り落とした彼女の髪で岩に繋がれ、鳥どもに内臓をつつかれている。
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