耳/窓際/映画 紫式部は嘘ばかり書いたので閻魔大王の裁きで地獄に落ちた。当然〆切地獄である。常々正直ばかりで嘘に飢えた閻魔大王はこうして作家を地獄に呼んでは物語を作らせ、浄玻璃鏡に映して楽しんでいる。倫理に厳しいが作家の待遇はホワイトで、亡者達への取材も許可されているため作家の評判はそこそこだ。