哀しむ/裸足/無感動 | 小噺帖

小噺帖

極小一次創作。よそで作った三題噺や都々逸の一時的集積所。
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哀しむ/裸足/無感動

哀しむ/裸足/無感動

街で肩の当たった相手が貧弱なのを幸い、骨折した一万払えと吹っかけたらすぐ出した。内心ほくほくして受け取ると、相手は妙に明るい顔で実はもう二万あると言った。聞き返す前に股間へ爪先、鳩尾へ拳が入り、崩れ落ちる俺に、相手は百万貯金がある、さし当りATMで十万下ろすとあの笑顔で言ってのける。逃げようと虫のように這いずる俺の頭上へ、あっもう一万あったと晴れやかな声が降り、首筋にスタンガンが当たった。
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