晴天からお下げ髪が長々と下がっていた。引っ張るとカチリと音がして夜になった。仕方なくよじ登った髪は一人の女に繋がっており、彼女が太陽なのだ。その美しさに迷い、地上へさらおうとしたが捕まった。かくて天の火を盗んだ私は、切り落とした彼女の髪で岩に繋がれ、鳥どもに内臓をつつかれている。
友人が若くして世を去った。突然すぎて言葉が無く、白紙の手紙を棺に入れた。その返事でもあるまいが、葬儀の日は雲一つない快晴だった。そのまた返事にと、月命日には花火を上げており、翌日は必ず虹だ。一度だけ虹が出なかった日がある。前日は空いっぱいの羊雲、どうも花火の手紙を食ったらしい。
鳥と獣が戦になり、双方から支援要請を受けたコウモリはやむなく一族を二つに分けて応じた。戦後この苦肉の策を咎められ両陣営から石もて追われたコウモリは、自分たちの取り分は必ず貰うと言って身を隠した。以来コウモリは夜になると動き出しては鳥の餌の果物をかじり、獣の血を吸って生きている。